那覇市の平和通りそばに新屋台村17店が入居し来春オープン近くの牧志公設市場も相乗効果に期待
那覇市平和通りに近い商店街エリアに2024年4月、17の飲食店が入居し、イベントステージを併設した飲食街「牧志屋台村」(仮称)がオープンする。9月21日、関係者を招いて起工式が行われた。
同事業を手がけるのは福岡県など九州各地で不動産開発を手がけるコンダクト(和田克之代表)。沖縄では初の事業展開となる。
県立芸術大学、琉球大学の学生も事業に関わり、飲食街の案内板や壁画、石獅子のレリーフ、ロゴデザインを制作する。
総事業費は約3億5千万円。敷地面積は496平方メートル、木造平屋で、建築面積は281平方メートル。設計・監理、施工は新洋(浦添市)。
起工式で那覇市中心商店街連合会の上原正敏会長は「地域と一緒になって事業を進めるというので安心できる。飲食以外の事業者とも共存共栄していけたら」とあいさつした。粟国智光牧志公設市場組合長は「この場所は那覇のまちぐゎー(商店街)にとって、歴史的に重要な場所だ。タッグを組み、さらなる価値創造ができたらいい」と期待した。
周辺の商店街エリアでは近年、大衆酒場の急増で酔客による騒音や立ち小便などの問題が顕在化している。「牧志屋台村」は公衆トイレを備え、営業時間は深夜0時までにする予定。(社会部・城間陽介)